つぶやき保管庫

気まぐれに書きに来ます。

映画「最強のふたり」を観て来ました

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あらすじ:パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪のフィリップ。介護役として雇われたのは、刑務所を出所したばかりの黒人青年ドリスだった。実話を基に、ふたりの男の交流を笑いと涙を交えて描く人間ドラマ。本国フランスやドイツで大ヒットを記録し、第24回東京国際映画祭では最優秀作品賞の東京サクラグランプリと最優秀男優賞を受賞。

休日の昼は混むだろうと思ったから、朝一の10時台の回に頑張って出向いたのに、チケットカウンターは長蛇の列。
まぁシネコンなので、この映画目当ての人ばかりじゃないのですが、それでも400人入る館内の後ろ半分はしっかり客が詰まってました。


ドリス君が非常に魅力たっぷりの好青年でしたね。
障害者に対するジョークがギリギリというか、ライン踏み越えちゃってる物も結構あって、笑うのに一瞬ためらったりすることもあったけど、障害者に対して特別扱いをしない、気を使い過ぎない、障害も個性の一つみたいな接し方もあるんだなぁというのが目からウロコでした。
まぁ、障害者さんもそれぞれで、あの接し方が一概に推奨されるわけではないとは思うけど、人間対人間、親友みたいな関係性にまでたどり着くところに、本音が言えず人に打ち解けることのできない私はちょっと羨ましさを覚えたりも。


「涙と笑いの」でプッシュされてましたが、今日の感触だと意外と観客の反応は淡々としてましたね。
ラストで私はぽろりと来ちゃったんですが、周囲にそんな雰囲気がなかったのでハンカチも取り出せず、涙はなかったことにしました。
今こうやってしみじみと内容を反芻してるけど、観終わってすぐに「面白かったねー!」とか、連れと熱く語るような感じではなかったです。いや、まぁ一人で観に行ったんですけどもね。
この作品はハリウッドリメイクが決定しているそうですが、フランス映画である本作での行間的なものを埋めるような、良くも悪くももっとわかりやすい作品になるんでしょうね。


そうそう、最後まで見ても謎だったのだけど、最初にドリスがあの屋敷に案内されるシーンで、使用人(?)たちが揃って赤いヘッドフォンを身に付けてたのはどんな意味があったんだろう??