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つぶやき保管庫

気まぐれに書きに来ます。

「嘆きのピエタ」観てきました

韓国の鬼才キム・ギドクが、第69回ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したサスペンスドラマ。
債務者に重傷を負わせ、その保険金で借金を返済させる非情な取立て屋のイ・ガンドは、親の顔も知らずに30年間、天涯孤独に生きてきた。そんなある日、ガンドを捨てた母だと名乗る謎の女、チャン・ミソンが突然現れる。当初は邪険に扱い、残酷な仕打ちもしたガンドだったが、ひたすら謝罪を繰り返し、無償の愛情を注ぐミソンを次第に母親として受け入れていく。やがてガンドが取立て屋から足を洗おうとした矢先、ミソンは姿を消してしまう。
嘆きのピエタ : 作品情報 - 映画.com

たまたま映画の日(1日)に職場がお休みだったので、せっかくですから1000円で映画を観てまいりました。
この作品を選んだ理由は、2週間ほど前に日経新聞の映画評で珍しく★5つの評価だったのと、上記のようなあらすじにひかれて。

今回は映画館のサイトから、会員登録せずにクレジットカードで指定席チケットを購入しました。
受付番号と電話番号を、映画館にある端末に入力して発券。
シネコン内でもかなり席数の少ないシアターでしたので、平日の昼間にも関わらず両隣が埋まる状態でした。


なんというかすべてが、いろんな意味で私には痛い映画でした。
残忍な暴力シーンとか、風呂場に肉片が転がってたりとか、チキンな私には目をかっぴらいて見続けられないシーンも多かったってのもありますが、
韓国での、母親に対する息子の愛情とか接し方が、日本人の目から見るとちょっと気恥ずかしくなるほどで、その辺も違和感が。
30年間、母の愛を知らずに育った青年が、母親にどの程度の愛・やすらぎを求めてしまうのかは想像がつかないけど、
この映画では、母と息子は強い愛で結ばれて、時にはカップルのようなスキンシップまであるのに、母とその配偶者の関係性は皆無で。
作品構成のためのデフォルメってのはあるかもしれないのだけど、母には息子しかいなくて、息子にも嫁はおらず母しかいない。
まだ母になったことのない私には、その辺でちょっと複雑な気分になりました。

初めて肉親への愛を知り、そしてそれを失った青年は、以前行った無慈悲な取立ての際に債務者に投げかけられた呪いの言葉通りの死を自ら選ぶ。
映画とか本とか、ちょっと時間が経つとすぐに内容を忘れてしまう私ですが、あれはたぶん一生忘れられないシーンになるでしょう。